VRピープルのクエスターさん、お元気ですか!
Meta Quest 2ヘッドセットの耐久テストをおこなった勇気あるYouTuberがいらっしゃいます。
iPhoneの落下テストや耐熱・耐水テストなどは、新機種が発売されるたびにTech関連のYouTuberの方たちが人柱になって実験してくださいますが、Meta Quest 2ヘッドセットの耐衝撃テストをおこなっているビデオはなかなか見当たりません。
Meta Quest 2の内部
なにしろ、Meta Quest 2のヘッドセットの内部にはこんなにもたくさんのちいさな部品がぎっしりとつまっているのですから、落としたり、なにかにぶつけたりしたら、いったいどうなるのだろう、と心配になるのはとうぜんです。
貴重な耐久テストのタイトルは「Oculus Quest 2 EXTREME TORTURE Test 」(オキュラスクエスト2のここまでやるか耐久テスト)というもので、ThrillSeekerさんが敢行(かんこう)したものです。このチャンネルの名称にぴったりな、たいへんワクワクドキドキさせられる動画で、とても楽しく見させていただきました。
まことに勝手ではありますが、紹介させてもらいます。
なお、ThrillSeekerさんは純正エリートストラップを取りつけたMeta Quest 2でこの実験にのぞんでおられます。
①ヘッドセットの落下テスト
まず、ふだんMeta Quest 2を装着しているときに、なにかのきっかけで頭からずり落ちたり、顔からはずすときに落としてしまった場合を想定して、ThrillSeekerさんは顔の高さからハードウッドフロア(板張りの床)に落下させます。
顔の高さから落としたとき
・ヘッドセットにひび割れは見あたりません。
・傷もついていません。
・機能もそこなわれていません。
・エリートストラップもはずれていません。
→でも、数回つづけて床に落としてみるとヘッドセット用のプラスチック製接眼パーツがはずれてしまいました。
手をまっすぐ上にのばした高さから落としたとき
・ほぼ3メートルの高さからだとことわって落下させています。(背の高い方のようです)
・ヘッドセットにひび割れは見あたりません。
・傷もついていません。
・機能もそこなわれていません。
・エリートストラップもはずれていません。
②コントローラーの耐衝撃テスト
つぎにコントローラーそのものがどのくらいしっかりと作られているのかを、ふだん使っているときの失敗談を例にとってためします。手からすっぽりと抜けて飛んでいってしまったときや、ゲームに夢中になって家具や壁にぶつけてしまったときなどです。
ゲームに夢中でテーブルや壁にぶつけたとき
・バイク用の手袋をはめて思い切り台所のテーブルに打ちつけます。
・なんども打ちつけます。
・でも、ひび割れは見あたりません。
・傷もついていません。
・トラッキング性能もそのままです。
→でも、なんどもなんども打ちつけているとバッテリーカバーがはずれて、電池が飛び出してしまったようです(というのも、この瞬間の映像はなくて、音声による説明だけだったせいです)。
コントローラーの輪っか部分をにぎりつぶそうと力をくわえたとき
・片手でリング部をつかんで最大握力でつぶそうとします。
・いまにも折れそうな音はするけれども柔軟性があって割れたりはしません。
・クエスト2のコントローラーの強度には定評があるらしく、コントローラーが手からすべりぬけてテレビに激突し、大きなモニターを破損させてしまった瞬間の過去の映像を見せてくれます。
・野球のピッチャーのように4、5メートル先のフロアめがけて投げつける。
・しかしどこにもひび割れは見受けられません。
・傷すらついていません。
③レンズの耐擦傷性テスト
Meta Quest 2はPCにつなぐ必要のないスタンドアローン型のVRヘッドセットです。ですから外出のさいにバッグパックやダッフルなどに入れて持ちはこぶ方もおられるでしょう。
そのときに家の鍵などといっしょにしていたため、バッグのなかでレンズとふれあって、表面に傷がつくことはないのだろうか、とThrillSeekerさんは考えました。
鍵の束と接触させたとき
・レンズの上で鍵の束をじゃらじゃらと乱暴にゆらしてみます。
・けれどもレンズにひっかき傷は見あたりません。
サンドペーパーでこすったとき
・こんどはサンドペーパーでじゃりじゃりとレンズをこすって、表面が真っ白になるまで傷をつけてしまいます。(この時点でもう返品は不可能になりました、とことわっています)
・けれどもチューブ入りのプラスチック用研磨剤をぬって、やわらかい布で2、3分間やさしくぬぐったら元通りになりました。
④ヘッドセットをドラム式乾燥機に入れて回したとき
・おしまいには、ドラム式乾燥機に入れて、カランコロンと回してみせます。
(ただし温度は設定していませんので高温にはなりません、とことわっています)
・さすがにヘッドセットのさまざまな部分にひっかき傷や黒ずみが見受けられました。
・それでも、VR映像に影響はなく、コントローラーのトラッキングにも異常は見あたりません。
⑤エリートストラップの耐久テスト
ついでに純正エリートストラップの耐久テストも行います。
・力いっぱいねじったり、折り曲げたり、引っぱったりしていますが、最近よく目にする「折れやすい」とか「ヒビ割れしやすい」というクレームを裏切る結果になりました。
【注意】ThrillSeekerさんによると、そういう方たちは運悪く不良品にあたったのかもしれないし、もしかしたら時間がたつうちにストラップが乾燥して柔軟性をうしなってしまうのかもしれないし、もしくは素材そのものにそういう弱点があるのかもしれない。結論を出すにはもっと時間をかけたテストが必要なので、この純正エリートストラップの問題に関しては保留しておきます、とことわっています。
結論 ➡︎ 安価なくせに頑丈なMeta Quest 2
彼は、ふだん、ほとんど毎日といってもいいほど、ハイエンドなVRヘッドセットで有名なValve Index VRを使っているらしいのですが、以前、わずか90センチくらいの高さから落としてこわしてしまったことがあります、と語っています。
・それに比べると安価なくせにMeta Quest 2はおどろくほど頑丈なのかもしれない、という結論を出していました。
じっさいにThrillSeekerさんの過去のビデオを見てみますと、Valve Index VRだけではなくPCVRやVIVEなどといったVR用ヘッドセットの紹介も数多くあります。
Metaからの「回し者」とか、俗に言われている、「人工芝活動」astroturfing をしている方ではなさそうです。
➤人工芝活動 astroturfingとは、特定の会社からお金を受け取っているのだけれども、一般人とおなじアマチュアの顔をして、自分の好みを表現しているだけの草の根活動に見せかけつつ、じっさいには特定の商品やサービスのための広報活動をすることです。
つまり「ステマ」のことです。
ブロガーやインフルエンサーやYouTuberといわれている人のなかには、そのような活動をしている方もおられるようです。
結論を言わせていただくと、この『耐久性テスト』ビデオのおかげで、わたしは気が楽になりました。
・落としたらもうおしまい。
・なにかにぶつけたらもうおしまい。
・レンズに傷がついたらもうおしまい。
そんなことはないのです。
神経質になって、おそるおそるヘッドセットやコントローラーをあつかうのではなく、自然に肩の力をぬいて Meta Quest 2 で遊んでもだいじょうぶなのだと安心できました。
ThrillSeekerさんに感謝の気持ちをこめて💕
では、みなさん、ステキな 『Quester Life』をお楽しみください!!
いつかメタバースの世界でお会いできるかもしれませんね !!
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