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執筆者の写真香月葉子

画像生成AI【BlueWillow】(ブルーウィロー)でわたしのAI画像展【ご紹介】

更新日:2023年9月2日


『タイガーとわたし』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 ご存知のように、コトバによる指示だけで画像をつくりだしてくれるAI画像生成プログラムが話題になっています。

『Text-to-Image』という方法にもとづいているものです。

 そのことは『MidjourneyでわたしのAI画像展』という記事のなかでも軽くふれたのですけれども、2023年に入ってからは、類似のプログラムがさまざま出まわるようになりました。


『天国からの滝』(Waterfall from the Heaven) prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 広告業界で活躍なさっているイラストレータやデザイナの方たちだけではなくて、アーティストの方々にとっても、作り手の意向を忠実に実行してくれる優秀なアシスタントを、ときには無料で、ときには月に数千円支払うだけで、何人も雇うことのできる時代がおとずれたのかもしれません。


『われ思うゆえにわれ子猫なり』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 しかも、プロフェッショナルな方たちが使えば使うほど、AI(人工知能)はどんどん学んで賢くなりますので、いっそう効率的に生産性をあげることができて、生成される画像も期待に沿ったものになっていくのではないかと考えられているようです。


 ただ、わたし自身は、ニュース番組や経済誌などで使われることの多い、この「効率的」(efficiency)と「生産性」(productivity)ということばが発している非人間的なニュアンスがあまり好きではありません。


『目にも止まらぬこの速さ』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 わたしはクリップスタジオペイント(クリスタ)のお世話になることがあります。


 フォトショップ(Photoshop)と双璧をなしている世界的に有名なイラストや漫画制作や写真加工のためのアプリケーションです。


 このアプリに関して、じつは、さいきんちょっとした事件がありました。


 他の類似のアプリケーションが、機能のひとつに画像生成AIを実装しはじめているときに、このクリップスタジオだけは、著作権や倫理面、信用に関する問題など」についてクリエータの方たちから多くの意見が寄せられたために、「AI画像生成機能を搭載しないことを決定した」というニュースが入ってきたのです。


 なんて素晴らしい、すごい会社なんだろう、とおどろかされました。


 利益至上主義という名の妖怪がはびこる時代のなかで、たしかな倫理的・道徳的な規範を持ち、たえず「作り手の側に立つ」という姿勢(思想)を保とうとする努力を惜しまない会社としての立ち位置の一貫性(integrity)に深い感動をあたえられました。

『未来系ハードボイルド』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 さて、最近までは、【DALL•E】と【DALL•E 2】、そして【Midjourney】や【Stable Diffusion】(ステイブル・ディフュージョン:安定した拡散:着実な普及)などが良く知られていました。


 それらにくわえて、ちかごろでは【Craiyon】(クライヨン)や【Leonardo AI】(もちろん『モナリザの微笑』のあの方です)、そして【BlueWillow】(ブルーウィロー)や【Playground.Ai】(プレイグラウンド)などが、AI画像生成プログラムの街に集まってきた新たなボディガードたちになりはじめているようです。


『そんな悪い子は遊んであげない』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 【Craiyon】は色鉛筆のクレヨン(crayon)とはすこしつづりがちがいます。クライヨンという名称の内部にちゃっかりと〈ai〉をもぐりこませて【Cr-ai-yon】にしているのがカワイイ印象をうけました。


 どれもお絵描きを楽しむのには便利なお道具です。


 でも、このなかで、じっさいにクリエイタのお仕事をなさっているような方たちのアシスタントとしても使える高品質なものといえば、やはり【Midjourney】(ミッドジャーニー)ではないでしょうか。


 ただし、ミッドジャーニーの場合、完全無料で生成できる画像の枚数には制限があって、かんたんに言わせていただくと、一生のあいだにおよそ25枚分(25分相当の使用量)しか画像をつくれません。


『アイアンマンよ、われここにあり』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 そういう制限がもうけられていますので、人工知能によるお絵描きプログラムを試しはじめたとき、プロンプトと呼ばれる「人工知能さま、どうか、こんな風な絵を描いてください、おねがいします」と指示するための〈呪文〉の糸口をつかみかけたあたりで、ちょうど枚数制限に達してしまうのではないかとおもわれます。


 その点、ミッドジャーニーほどの品質はのぞめないかもしれないけれども、かなり近いところまで迫っているくせに、完全無料でしかも枚数制限なし(いまのところ)のAI画像を生成してくれるプログラムといえば、たぶん【BlueWillow】(ブルーウィロー)と【Playground】(プレイグラウンド)のふたつがあがってくるのではないでしょうか。


『Venus 2055』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 両者とも【Midjourney】とおなじく【Discord】経由で使えますので、それぞれを切り替えながら使うのにも便利です。


 つまり、クリエータの方がお書きになった同じ〈呪文〉を、さまざまなプログラムに入力して、それぞれのプログラムが生成した画像を比較するときには、とくに便利だとおもわれます。


 それぞれがもっている特徴をすぐさま可視化できるので、プロフェッショナルな方たちでしたら、長所や弱点も、すぐさま看破(かんぱ)なさるのではないでしょうか。


 しかも、ブルーウィローとプレイグラウンドについては、使い方がミッドジャーニーにとてもよく似ていて、シンプルでわかりやすく、この3種のどれかに慣れた方なら、ほかのプログラムも比較的リラックスして使いこなせるのではないかとおもいます。


『あなたの恐怖がわたしのオヤツ』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)

 わたしのうけた印象では、【Stable Diffusion】と【Leonardo AI】には独特のクセがあって、しかも、使いこなすのにもちょっぴりテクニカルな知識が必要になってくるといった感じがしました。

 興味をもたれた方は、IT関係の雑誌やウェブマガジン、もしくはYouTubeなどでお調べになったほうがよいかとおもわれます。


 画像生成AIの進化も、他のIT関連の技術とおなじように、とうぜんのことですけれど、みなさんご存知のムーアの法則があてはまるでしょう。

 あと半年もすれば「わたしたちこんな原始的(archaic)な絵におどろいていたんだね」と逆の意味でおどろいてしまうかもしれません。


 ヒトの歴史にコンピュータとネットワークがもたらされてから以降、わたしたちは『現在が瞬時に遠い過去の記憶に変わる』(The present becomes memories of the long past in a flash)世界を生きているのだとわたしはおもっています。


 でも、それはそれとして、いまのわたしは【BlueWillow】と【Playground AI】にすっかり夢中になっています。


 今回はブルーウィローという人工知能システムによって生成された画像をならべてみました。


『じっと見てるの知ってるよ』prompt & title by Kazuki Yoko (generated by BlueWillow)




【備考】

 AIに画像を生成させるための「プロンプト」を書くにあたり、人名はいっさい使っていません。

 ここでいう人名とは、画家、イラストレータ、建築家、各種のアーティストやデザイナ、漫画家、アニメ作家、アニメ制作会社や陶芸家などの名称にくわえて、映画監督や俳優やミュージシャンや著名人、そして一般人をふくめた、ネット上にデジタル化した画像(セルフィーなどの写真をふくむ)をアップロードしているであろう方たちすべてがふくまれます。

 また、現在のネット上に画像としてアップロードされている、あらゆる種類のプロダクトの作り手およびメーカーやブランドの名称(ポルシェ、Honda、ナイキ、VANS、アップル、シャネル、アンダーアーマー、資生堂、H&M、バレンシアガなど)についても同様に使用していませんし、これから先も使うことはありません。

 なお、絵画や芸術における流派(たとえば、印象派、ダダイズム、シュールレアリズム、未来派、ポップアート、コンセプチュアルアートなど)およびサイエンス・フィクションにおけるサブジャンル(たとえば、スティームパンクやサイバーパンクなど)については使用されていますし、これから先も使用する可能性はあります。



[Note]

When writing a "prompt" for AI to generate an image, no names of individuals are used.

By "names" here, it includes not only the names of artists, illustrators, architects, various artists and designers, cartoonists, anime creators, anime production companies, potters, etc., but also all individuals who have uploaded digitally converted images (including photos such as selfies) on the internet, including film directors, actors, musicians, celebrities, and the general public.

Additionally, names of makers, manufacturers, and brands of all types of products uploaded as images on the current internet (such as Porsche, Honda, Nike, VANS, Apple, Chanel, Under Armour, Shiseido, H&M, Balenciaga, etc.) are not used, nor will they be used in the future.

However, the names of artistic genres (such as Impressionism, Dadaism, Surrealism, Futurism, Pop Art, Conceptual Art, etc.) and of subgenres in science fiction (such as Steampunk and Cyberpunk) are currently being used and may be used in the future.





無断引用および無断転載はお断りいたします

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